私達の空手について
形も重視し、当てない安全な空手
我々が行っている空手は、いわゆる伝統派空手(ノンコンタクト空手)です。全日本空手道連盟-東京都空手道連盟の参加である世田谷区空手道連盟に所属して活動しております。
この伝統派空手は、インターハイや国体で行われている空手競技であり、2020年(2021年)の東京オリンピックの正式種目にも選ばれた空手です。競技人口は、日本で約120万人、世界で約7,000万人と言われています。
伝統派の空手競技は、形と組手に分かれ、競われます。組手は、防具を付けていても、寸止めするノンコンタクト形式であり、当てると反則になるという競技です。防具も装着して試合に臨みますので、怪我の心配もございません。多くの子供達が、全国大会を目指して、形と組手の競技で汗を流しています。
2012年度に中学校武道必修化がスタートし、空手道の授業は、傷害の発生がないことや男女共習で出来ること、接触なしでコロナ禍でも安心て実施できることなどから、全国の中学校で 実施校が増加しています。2022年現在、500校を超える中学校が空手道の授業を実施しています。今は、進学予定の中学校で実施していなくても、入学後、空手道の授業が実施されている可能性もあるのです。小学校の時から習っている空手道が役立つ可能性もあるのです。
実際、2022年、世田谷区・八幡中学校(九品仏小学校の学区)でも武道の強化として空手の指導が行われ始め、当教室の横尾師範によって指導が行われました。そして、今年も体育祭で形の団体演舞が行われました。
日本空手道教育研究会について
我々、日本空手道教育研究会は、日本体育大学空手道部ならびに東京海洋大学(旧 東京水産大学)空手道部※の最高師範の道原伸司先生(公益財団法人全日本空手道連盟相談役、全空連公認九段、日本大学出身)によって創設された会派です。当会の流派は、和道流に分類されますが、特に日本体育大学は全国各地から様々な流派の学生が集まるため、学生達が流派の垣根なく切磋琢磨できる形態での指導が行われました。そのような経緯より、当教室も、現在、中学校の武道で採用されている指導要領(各流派統一の指導要領)で指導されています。
なお、形に関しては、様々な流派の形が指導されていますが、和道流(セイシャン、チントウ、ニーセーシー、クーシャンクー)と松濤館流(ジオン、カンクウダイ、エンピ、カンクウショウ)の形を中心として指導されています。
また、道原先生は、伝統派空手の威力を数値化しつつ、安全で怪我のない競技空手の普及に尽力した人物です。大学では、先述の通り、流派に関係なく学生を受け入れ、流派の垣根を超えて競技空手の技術の探求を行われました。そのため、当会派に所属していない弟子達も多く存在し、空手界で活躍されています。
現在、当会は、全国に所属組織があり、会長代行副会長の高井良純先生(NEC空手道部、砧空手道教室)と会長代行補佐兼事務局管掌副会長の横尾嘉明先生(東京海洋大学空手道部、奥沢空手道教室)を中心とした新体制(2023年8月~)で運営されております。
▶ 道原先生研究一覧
※旧 東京商船大学空手部は、道原先生の大学時代の同期である荒川通先生(和道会)が師範を務められておりました。2003年10月に東京商船大学と東京水産大学が統合された後も、両校の空手部はそれぞれ存続しましたが、2015年に荒川先生が他界され、東京海洋大学の空手道部として統合して当会が引き継ぐこととなりました。
奥沢空手道教室について
当空手道教室は、主に東京海洋大学空手道部のOBが指導員として、子供達の指導を行っております。そのため、師範・指導員は、働きながらボランティアで活動を行っているため、どうしても18時以降の稽古開始となってしまいます。ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
師範・指導員は、国立大学卒ということもあり、空手道と勉学(現在は仕事)という「文武両道」を体現してきた人材です。世田谷区(特に奥沢地域)は、土地柄、中高一貫校や進学校に進学する子供達が多く、空手を続ける場合、必然的に文武両道の道を歩まなければなりません。師範・指導員も、文武両道の道を歩んでおりますので、子供達の文武両道の見本となるでしょう。
実際、当教室は、塾の後に通っている子も多く、進学校や大学に通いながら稽古に参加している子もいます。高学年や中高生になってくると、塾のスケジュール上、通える曜日を変更する必要が出てくることもあるでしょう。月曜日の九品仏小と金曜日の奥沢中のどちらにでも通えますので、都合の良い曜日を選んでいただければと考えております。(現在、より子供達が通いやすくするため、2部制での運営も検討中です。)
また、当空手教室では、公認段位の取得も可能であり、僅か週1~2日の稽古ですが、高校卒業までに公認二段(全日本空手道連盟)まで取得していく子供達もいます。当空手教室の師範である横尾先生は、東京都空手道連盟の段位部会長を長年務め、古くから公認段位に深く関わる会派であることが大きく影響しております。
この公認段位を取得していれば、例えば、高校や大学に進学した際、別の伝統空手組織(全国高等学校体育連盟空手道専門部など日本空手道連盟下部組織)に移動しても、そのまま利用できる段位です。そして、この公認段位を用いて、公益財団法人日本スポーツ協会の指導員(コーチ)資格も取得してくことが可能です。